
マーケティングする上で、ターゲット設定というものはとても重要なポイントになります。
もし、ターゲットがマーケットと噛み合うと爆発的な反応が得られます。
生活必需品でない商品を売る時、平凡にセールスポイントを述べていてもさほど売れないものです。誰が買ってくれるのかのターゲット設定が必要になってきます。
その商品が誰のためのどんな商品なのかを、伝わるよう表現して宣伝していくことで興味を持って買ってもらえることにつながります。
情報そのままではダメで、付加価値をつけないとダメ!ということですね。
そこで失敗しがちなのが、ターゲットを広くしてしまうことです。
それもその筈で、売る側としては、たくさんの人に商品を買ってもらいたいのだから、ターゲットを狭めてどうするの?って話になりますよね、たくさん売りたいのだから。
まず自分の考え方を一旦捨てて、切り替えなければなりません。
とはいえ考えを切り替えようにも、理由を知って納得しなければならない。
そもそも特定の人へ売るための商品であるはずなのに、不特定の人に買ってもらおうとしていることが原因です。
例えば「昔ながらのあっさり醤油ラーメンを食べたい」という人がいて、その人にお店に来てもらいたいとします。
でも他にも味噌ラーメンや塩ラーメンもあるし、こってり味もあるから「味噌・塩・醤油&あっさりorこってりラーメン」と何でもありで訴求したとしましょう。
それだと、ターゲット側にしてみると訴求がボヤけてしまい、全然刺さらないわけです。消費者の今まさにある欲望や気分にマッチしていなければ興味を持ってもらえません。
そんなの当たり前じゃん!ぐらいな内容なんですけど、売り手になったとたん、正しく判断できなくなるから人間とは不思議なものです。
たくさんの人に売って儲けたいし、あれもこれもあるからと色んな欲が邪魔をするんですね。脳がバグる状態というか、でも誰もが陥ってしまいがちな落とし穴です。
人間は欲に支配された生き物ですから。
ターゲットを絞る限定マーケティングをすると、お客様が減るのかというと、これがそんなことはなく、狙ったターゲットにピンポイントに刺さるだけじゃなく、ターゲット属性からずれた人にも興味を持ってもらえます。
・いつもあっさり醤油ラーメンを食べたい人
・今まさに、あっさり醤油ラーメンを食べたい気分の人
・普段はコッテリが好きだけど、今はあっさり醤油ラーメンを食べたくなった人
・特にこだわりはないけど、雰囲気に流された人
といった具合に、いろいろな人がターゲットになりうる要素があるのです。
人は無数の価値観で構成されて、好みだけじゃなく気分や感情にも左右されて消費に影響しているのですね。
ターゲットを絞り込めていないということは、ピンボケ写真のようなものです。
それでは商品の存在や魅力に気づいてもらえない。
ターゲットを絞り込むことで、その人が何を欲しているのか具体的に見えてきて、ピントが合う状態になり、解像度が高くなっていきます。
これはモノを宣伝して売る行為だけじゃなく、たくさんの読者を集める宣伝媒体でもそのまま使える手法です。この方法が軸となって私は、SNSでフォロワーを1.5万以上に増やせました。ブログへのアクセスも年間150万ほどのPVがあります。
お金をかけなくても、コネクションがなく小さい戦力でもターゲット戦略ありきでたくさんの人の支持を得るという結果をだせました。
もし宣伝物の反応が悪いなど、お悩みの方の参考にしていただければと思います。
私がはじめてマーケティングに衝撃を受けたのは、若い頃、francfrancで働いていた経験でした。
その時は、若い女性向けのこじゃれた雑貨・家具店として一気に店舗をひろげて上場を目指している会社としか思っていなかったのですが、自分で商売をはじめてから、お世話になったフランフラン高島社長が本を出したので読み「フムフムそういうことだったのか〜いまさら気づいた。」と興味が深まりました。
マーケティングで成功すると、ものすごい勢いで商品が売れていくんだなというのを、francfrancの売り場で目の当たりにしていましたので、その光景が人生において大いに影響を受けています。
ターゲットは絞らないと効果がないことを、経験的に知っていたのです。
成功した人の実例を読めるこの本は、マーケティングを学ぶ上で、かなり参考になるかと思います。
「都会に住む25歳のOLのAさん」という限定マーケティングのターゲッティングから大躍進した成功の秘訣を読むことができます。
読みやすく、とても刺激を受ける良い本です。
在籍していた期間は短かったですが、よい会社で働かせてもらって、いい経験ができ本当によかったです。今につながっているなと感じています。
マーケティングの面白さに気づけたのもバルス(当時の社名)のおかげです。
高島社長ならびに当時一緒に働いていたバルスの皆様、ありがとうございました。